浄土真宗に帰すれども
外儀のすがたはひとごとに
無慚無愧のこの身にて
真実の親に抱きとられるまで
五濁悪世の衆生の
七祖と聖徳太子
南無阿弥陀仏をとけるには
像末五濁の世となりて
超世無上に摂取し
浄土の大菩提心は
弥陀の智願海水に
如来二種の回向を
五十六億七千万
像法のときの智人も
弥陀の尊号となえつつ
無碍光仏のみことには
釈迦弥陀の慈悲よりぞ
智慧の念仏うることは
無明長夜の灯炬なり
願力無窮にましませば
如来の作願をたずぬれば
真実信心の称名は
弥陀智願の広海に
憎悪このむわが弟子の
真実報土の正因を
十方無量の諸仏の
往相還相の回向に
仏智不思議を信ずれば
無始流転の苦をこえて
報土の信者はおおからず
南無阿弥陀仏の回向の
弥陀観音大勢至
万行諸善の小路より
本師曇鸞大師をば
本師道綽禅師は
末法五濁の衆生は
濁世の起悪造罪は
大心海より化してこそ
弥陀の名願によらざれば
善導大師証をこい
経道滅尽ときいたり
釈迦弥陀は慈悲の父母
真心徹到するひとは
真実信心えざるをば
信は願より生ずれば
五濁増のときいたり
弘誓のちからをかぶらずは
源信和尚ののたまわく
霊山聴衆とおわしける
男女貴賎ことごとく
極悪深重の衆生は
本師源空世にいでて
善導源信すすむとも
源空三五のよわいにて
諸仏方便ときいたり
源空光明はなたしめ
源空みずからのたまわく
阿弥陀如来化してこそ
無明の大夜をあわれみて
久遠実成阿弥陀仏
阿弥陀如来来化して
一切の功徳にすぐれたる
南無阿弥陀仏をとなうれば
願力不思議の信心は
南無阿弥陀仏をとなうれば
大勢至菩薩和讃
本師龍樹菩薩は
龍樹大士世にいでて
智度論にのたまわく
釈迦の教法おおけれど
安養浄土の荘厳は

本願力にあいぬれば
天親論主は一心に
尽十方の無碍光仏
本師曇鸞和尚は
世俗の君子幸臨し
天親菩薩のみことをも
本願円頓一乗は
弥陀の回向成就して
論主の一心ととけるをば
尽十方の無碍光は
安楽仏国に生ずるは
無碍光如来の名号と
不如実修行といえること
五劫の涙
弥陀の名号となえつつ
誓願不思議をうたがいて
讃阿弥陀仏偈(十住毘婆沙論を含む)にいわく
弥陀成仏のこのかたは
智慧の光明はかりなし
解脱の光輪きわもなし
光雲無碍如虚空
清浄光明ならびなし
仏光照曜最第一
道光明朗超絶せり
「阿弥陀如来」以下の文について
尊者阿難座よりたち
弥陀成仏のこのかたは
無碍光仏のひかりには

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